高温高圧条件下での革新的なグリーン水素製造技術を開発するSupercritical Solutions Ltdへ出資

グローバル・ブレイン株式会社（以下、グローバル・ブレイン）が運営する、水素の森投資事業有限責任組合（以下、Niterra 水素の森ファンド）は、高温高圧条件下での革新的なグリーン水素* 製造技術を開発するSupercritical Solutions Ltd（本社：英国 / 以下、Supercritical Solutions）へ出資を実行したことをお知らせいたします。

Supercritical Solutionsは、42kWh/kgH2という世界トップクラスの電力効率でグリーン水素を製造する、独自の高温高圧水電解技術をコア技術に持つスタートアップです。現在、市場で利用されている水素の95%以上は化石燃料由来のグレー水素ですが、化学産業、産業用熱源、輸送市場など、脱炭素化が困難な分野において低炭素水素の需要増加が見込まれています。グリーン水素は、2050年のカーボンニュートラル社会実現に向けた主要な低炭素水素供給源として期待される一方、その普及にはコスト低減が不可欠です。

同社は電解膜やイリジウム触媒を用いない独自の電解セル設計により、高温高圧条件下で200バール超の圧力、99%以上の純度をもつ高圧グリーン水素を低コストで生産可能な電解装置を製造します。高圧水素の製造は、圧縮工程の大幅な削減を可能にするとともに、高圧水素を必要とする産業においてエネルギー効率の向上とコスト低減に貢献します。

グローバル・ブレインはSupercritical Solutionsの卓越した技術力と、高い実行力の経営陣、低炭素水素市場のポテンシャルを高く評価し、出資を決定いたしました。今後は、日本特殊陶業株式会社と連携し、Supercritical Solutionsの事業成長に貢献してまいります。

* グリーン水素＝再生可能エネルギーを使用し、水を電気分解して作る水素