背景と目的
グローバル・ブレイン(以下「GB」)は、「未踏社会の創造」をミッションに掲げ、国内外の有望なスタートアップ企業への出資および成長支援を通じて、社会課題の解決と持続可能な経済社会の実現を目指すベンチャーキャピタルです。
GBでは、受託者責任を果たす観点から、サステナビリティおよびESG(環境・社会・ガバナンス)要素を投資プロセスに統合することが、優れたリスク調整後リターンの確保および中長期的なファンドパフォーマンスの向上に寄与すると考えています。さらにGBは、この統合が投資先スタートアップ企業の競争力強化と持続的な企業価値の創造を実現し、ひいては社会全体の持続可能性と発展に貢献するために不可欠であると信じています。また、スタートアップ企業においても、ESGへの対応を早期から意識して取り組むことが、企業の持続的成長および価値向上、さらにはエグジット後における継続的な成長に繋がると、GBでは考えています。
本「責任投資方針」(以下「本方針」)は、投資プロセスにおけるサステナビリティやESG要素の統合など、GBの責任投資に向けたアプローチの概略を示すものです。
スコープ(本方針の適用範囲)
本方針は、GBがGP(無限責任組合員)として関与する全てのファンドの投資活動に原則として適用されます。
注意事項:
- GBの主な投資対象である非上場株式の特性を十分に踏まえ、業種、地域、企業ごとの多様性を尊重した活動に努めます
- 原則、全ての案件にてESGヒアリングを投資前及び投資後に実施しておりますが、やむを得ない理由がある場合で、かつ投資担当者及び投資意思決定者の判断でESGモニタリングができない場合もあります
- モニタリング方法はスタートアップ企業の状況に応じて変更する可能性があります
サステナビリティおよびESGに対する基本的な考え方
GBは、2021年にESGポリシーを策定・開示し、2024年12月には責任投資原則(PRI)に正式署名しました。
GBの責任投資に係るアプローチは、国際的なガイドラインやイニシアティブなどと整合させることを重視しており、具体的には、以下に例示している各ESG要素を投資プロセスにおいて考慮することを重視しています(適用可能な場合):
- E(環境):気候変動、廃棄物汚染、生物多様性への配慮、環境法令遵守など
- S(社会):従業員・ビジネスパートナー・地域社会との良好な関係構築など
- G(ガバナンス):取締役会の独立性、透明性確保、贈収賄や腐敗の防止など
投資アプローチ
GBでは投資前のデューデリジェンスにおいて、投資検討を行うスタートアップ企業に対して本方針の説明を行い、ESGの取組状況を把握するための簡易的なヒアリングを実施しています。このヒアリングは、「国連グローバル・コンパクトの10原則」などを参考に、GBが独自に作成した質問項目に基づいて行われます。また、武器及び軍需品の製造又は取引、強制労働・児童就労などを行っていると判断したスタートアップ企業に対する投資は行わないこととしています。
ESGヒアリングの結果は、投資委員会に提出される資料に含まれており、通常のビジネスデューデリジェンス、法務デューデリジェンス等とあわせて総合的に評価した上で投資判断を行っています。
投資後のスタートアップ企業に対するモニタリングとしては、サステナビリティやESGに係る啓発、及びモニタリングなどを目的に年に1回、ESGに関するアンケート調査を実施しています。アンケート結果は責任投資の観点でのモニタリングだけでなく、スタートアップ企業の支援へ活かすことも目的として実施しています。
責任投資方針に係るGBのガバナンス
GBにおける本方針の最終的な責任者は代表取締役が担っており、責任投資及び関連する取組はESGチームを中心にGB全体で取り組んでいます。
報告
GBは責任投資の推進を国内外のプライベートマーケット及び金融業界全体に発信することを重視しており、その一環として、スタートアップ企業に対して実施したESGに関するアンケート結果のサマリを、GBのオウンドメディア GB Universeで開示しています。
改廃
ESGチームは、年1回を目安に本方針の見直しを行い、代表取締役の承認を得たうえで、必要に応じて改訂・開示を実施します。