鉱物資源の安定供給により、核融合を社会実装させる株式会社MiRESSOへ出資

グローバル・ブレイン株式会社（以下、グローバル・ブレイン）が運営する、日揮みらい投資事業有限責任組合（以下、JGC MIRAI Innovation Fund）は、鉱物資源の安定供給により、核融合を社会実装させる株式会社MiRESSO（所在地：青森県三沢市 / 以下、MiRESSO）へ出資を実行したことをお知らせいたします。

主要なトカマク型を含めいくつかの方式における核融合炉の運転には、ブランケットという核融合炉の構成部品材料としてベリリウム（Be）が大量に必要となります。しかしながら現状ベリリウムの価格は非常に高価であり、生産量としても世界の総生産量以上のベリリウムが核融合原型炉１基あたりに必要という状況のため、将来的に供給不足が予想されています。

MiRESSOは低温精製技術により、圧倒的な低コスト・省エネでベリリウム精製を実現する、量子科学技術研究開発機構（QST）の認定を受けた核融合スタートアップです。核融合の社会実装に貢献するとともに、その他高温処理が必要な鉱物・素材の精製へと技術を展開して、経済安全保障の観点からも鉱物資源の安定確保に貢献する企業となることを目指します。

グローバル・ブレインはMiRESSOが保有するベリル鉱石（ベリリウムの原料）と試薬の混合物を加熱するプロセスにおけるノウハウ・技術力を高く評価しました。加えて専門性の高い経営陣、さらに核融合市場のポテンシャルや同社が市場へ与えるインパクトにも期待しており、今回の出資を決定いたしました。日揮グループと連携して、MiRESSO の事業成長に貢献してまいります。