2022 年 4 月 18 日
食品・環境アレルギーに対する抗体医薬品を創薬するIgGenix, Inc.へ出資
グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する、グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合(以下、GB7号ファンド)は、IgGenix, Inc.(本社:アメリカ合衆国 / 以下、IgGenix)へ出資を実行したことをお知らせいたします。
IgGenixは食品・環境アレルギーに対する画期的な抗体医薬品を開発するバイオベンチャーです。食品アレルギーは老若男女問わずアレルゲンを含む食品を口にすることで、命の危険がある状態(アナフィラキシーショック)を引き起こすことが知られています。現状の治療法としてはアレルゲンの「回避」しかなく、アレルギーを持つ人々は厳格に制限された食生活によりQOL(Quality of Life:生活の質、以下、QOL)を損ねています。同社はシングルセル解析技術を応用し、重度アレルギー患者の血液からアレルゲン特異的な抗体を生産する非常にレアなB細胞を単離する独自の創薬プラットフォームを開発・創薬しています。また、直接患者の血液を活用することにより、従来のマウス免疫法のように「ヒト化」作業を必要とせず、アレルゲンに非常に高い親和性をもつ創薬を実現しました。同社はこの独自の創薬プラットフォームにより、食品・環境アレルギー領域*において新しいアプローチの治療薬を開発しています。
* 参考情報:同領域で唯一経口免疫療法として使われるPalforzia®のピーク時売上は、年間1,000億円を超えると予想されています
アレルギーは全米で3,200万人以上が罹患していると推定され、人々は致死的なアナフィラキシーのリスク回避を余儀なくされており、QOLが低下しています。現在IgGenixは独自の創薬プラットフォームによって、幅広いパイプライン製品を保有しています。同社は臨床学的なエビデンスを構築しつつアレルギーから解放される世の中を目指し、製品のさらなる開発を進めています。
グローバル・ブレインはIgGenixのエビデンスに基づく研究開発力と優秀な経営陣、そして幅広いアレルギーに応用可能な汎用性の高い創薬プラットフォーム技術の市場ポテンシャルを評価し、今回の出資を決定しました。国内外の事業会社とも連携しながらIgGenix の事業成長に貢献してまいります。
IgGenixについて
- 会社名
- IgGenix, Inc.
- 所在地
- California, US
- 代表者
- Jessica Grossman
- 設立日
- 2019年7月
- 事業内容
- 食品・環境アレルギーに対する治療抗体を創薬
GB7号ファンドについて
- 登記上の名称
- グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合
- 無限責任組合員
- グローバル・ブレイン株式会社
グローバル・ブレインについて
- 会社名
- グローバル・ブレイン株式会社
- 所在地
- 東京都渋谷区桜丘町10-11
- 代表者
- 代表取締役社長 百合本 安彦
- 設立日
- 1998年1月
- 事業内容
- ベンチャーキャピタル事業
本リリースに関するお問い合わせ先
グローバル・ブレイン株式会社
E-mail: gb_PR@globalbrains.com
URL: https://globalbrains.com/