土壌コア微生物DSEを用いた緑化・農業資材の開発を行う株式会社エンドファイトへ出資

グローバル・ブレイン株式会社（以下、グローバル・ブレイン）が運営する、東急建設－GBイノベーション投資事業有限責任組合（以下、TCIF）は、土壌コア微生物『DSE（Dark septate endophytes）』を用いた緑化・農業資材の開発を行う株式会社エンドファイト（本社：東京都千代田区 / 以下、エンドファイト）へ出資を実行したことをお知らせいたします。

エンドファイトは、「あらゆる環境における高付加価値な緑化を実現する」をビジョンに掲げた茨城大学・筑波大学発のスタートアップです。同社が研究開発を行う土壌コア微生物『DSE』は、環境ストレス耐性向上や、栄養吸収促進等、植物に対して様々な機能を付与することが可能です。国連(FAO)の報告によると、2050年には世界の農業土壌の90％以上が劣化^*1することが予測されており、森林面積も年間約600万ha減少^*2している状況です。気候変動や土壌劣化が深刻化する中、外部環境に影響されない植物の安定的な成育技術が不可欠な時代となっています。
^*1 https://www.undrr.org/understanding-disaster-risk/terminology/hips/en0019
^*2 https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/attach/pdf/index-5.pdf

エンドファイトは、多様な効果を有するDSE菌株の大規模ライブラリーを保有しており、気候変動下での高付加価値な緑化の実現と新たなグリーン事業共創のエコシステム構築を目指しています。これまで10社を超える大企業と植物の栽培方法の開発や、緑化・農業資材開発を行っており、今後さらに広い分野における技術の実証化が期待されています。エンドファイトは共同実証ネットワークや成果物を組み合わせ、不動産やゼネコン、商業施設などのインフラ関連企業へ、新たなグリーン領域の新規事業共創支援を行い、グリーン領域における事業インパクトの最大化を目指します。

グローバル・ブレインはエンドファイトの事業や、事業の実現に向けた実行力を有する優秀な経営陣を揃えたチームを高く評価し、出資を決定いたしました。今後は東急建設株式会社と連携し、エンドファイトの事業成長に貢献してまいります。