2015 年 12 月 11 日

「第9回 グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム」を渋谷ヒカリエにて開催

毎年恒例となりました「グローバルベンチャー」と「大企業」のミートアップイベント、グローバル・ブレイン アライアンス・フォーラム2015(略称:GBAF)が、12月11日に「渋谷ヒカリエ」にて開催されました。

今回のGBAFは、例年以上に「ベンチャーと大企業のマッチング」に注力し、師走のお忙しい中、大企業の経営企画および新規事業担当者、ベンチャー企業経営者を中心に、約500名の方にお集まりいただきました。

フォーラムは、GBの今後の成長戦略・注力分野のご説明から始まり、「SONY PlayStationの生みの親 久夛良木健氏」と「Docomo iモードの生みの親 夏野剛氏」によるパネルディスカッション、シリコンバレーベンチャー2社と三井不動産による「スマートホームの近未来予測と戦略」に関するパネルディスカッション、KDDIによる「オープンイノベーション戦略」に関する講演、「KDDI Open Innovation Fund」の成功企業の経営者による大企業とのアライアンスをテーマとしたパネルディスカッション、国内外のベンチャー企業による「Global Startups Pitch Battle」、初の試みとなる大企業とベンチャーの個別面談「Speed Dating Pitch」など、盛りだくさんの内容となりました。

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グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦
「グローバル・ブレインの成長戦略 ~ Next Stageへの挑戦 ~」

GBのこの1年間の活動の成果発表に加え、日本、米国、韓国、シンガポール各国でのイベントの様子及び、グローバルベンチャーをサポートしていくためのGBのグローバル成長戦略とそのためのファンド組成構想、さらなる大企業とベンチャーとの協業推進に向けたサポート体制作りについて発表しました。

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「超激論、日本の大企業のオープンイノベーションの未来はあるのか?
ベンチャー企業との協業は救世主となるのか?」

久夛良木氏と夏野氏をお招きし、日本の大企業のオープンイノベーションの可能性及び、今後のベンチャーと大企業の協業の意義についてお話し頂きました。 経験豊富なお二方より、大企業側の姿勢、ベンチャー企業側の心構えなど、普段はなかなかお聞きできない、しかし実は一番聞きたい「本当のところ」をズバリとお話くださいました。

パネリスト 久夛良木健氏|CEO at Cyber AI Entertainment 夏野剛氏|Professor at Keio University

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「スマートホームの近未来予測とスマートホーム・プラットフォーマー覇者の戦略とは」

日米それぞれの視点からスマートホームの今後の戦略についてお話し頂きました。 アメリカのスタートアップ2社からはそれぞれ、「家の入口」、「屋内の空気のクオリティ」というユニークなアングルから自社のビジョンを、また三井不動産からは日本独自の「HEMS」の切り口から、スマートホームのプラットフォームの可能性を聞くことが出来ました。

パネリスト 三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部 事業グループ グループ長 松井 健氏 August Home, Inc Head of Product Chris Kim氏 Bitfinder, Inc. CEO Ronald B. Ro氏

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「Our Strategy for Open Innovation」

ベンチャー企業との協業・支援に早くから取り組まれているKDDIの髙橋氏から、これまでのベンチャー企業との取組みの中から成功体験・失敗談などを含めながら、KDDIが今後目指すOpen Innovationの具体的な内容と実現に向けた戦略についてお話を頂きました。

講演者 KDDI株式会社 代表取締役執行役員専務 バリュー事業本部長 髙橋 誠氏

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「KDDI Open Innovation Fundの成功企業が語る ベンチャー企業がアライアンスで成長する秘訣とは?」

「KDDI Open Innovation Fund」からの出資を受け、IPO/M&Aという形で成功を遂げた二人のベンチャー企業経営者をお招きし、大企業とのアライアンスの実態や意義について、ベンチャー企業経営者の目線から、ざっくばらんに語っていただきました。

パネリスト 株式会社アイリッジ 代表取締役社長 小田健太郎氏 株式会社ルクサ 代表取締役社長 兼 CEO 村田聡氏

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Global Startups Pitch Battle

本年も東南アジア各国、韓国、そして日本から、世界各国のベンチャーイベントにおけるGB AWARD受賞企業等10社が渋谷の地に集まりました。

Smove

カーシェアリングのプラットフォームという、グローバルでもユニークなポジションを 構築。プラットフォーマーとしてのベースコンセプトを持ちながら、一方でカーシェアリングの事業者としてオペレーションを行い、プラットフォームにフィードバックする自己学習型組織を作り上げる。プラットフォームとしてのトラクションも上がりだしている。 08

ステラージアLED

産業用LED照明を開発・販売するLEDベンチャー。直流駆動のLED照明か?主流の市場において交流駆動LEDの開発に強みを持つ。交流駆動LEDはアルミ電解コンデンサーなど故障率の高い電子部品を使用する必要がなく、故障率・消費電力・ノイズなどの低減を可能とする。工場やオフィスでの導入に加え、電磁ノイズなどを嫌うデータセンターや医療施設などでの需要が急拡大中。今後は独自の高い技術をベースにスマートライティングなどの新事業も計画中。 09

Vuno

Deep Learning基盤の医療映像分析、診断システムを提供するベンチャー。既存の医療映像分析は撮影する映像の数に比べて、専門家の数が少なく病気の早期診断及びスクリーニングに限界が存在。専門家の判読一致率は70%未満であり、同一専門家の判読一貫性も維持されない短所が存在。Vuno-MedはDeep Learningエンジンを基盤に医療映像から判読結果と主な特徴を自ら学習することで正確、迅速かつ一貫性がある分析を行えるように支援することでより正確な診断結果を行うことができる。 10

Igloohome

宿泊シェアリングエコノミー向けのソフトウェアプラットフォーム。ハードウェアサプライヤーと連携し、ホスト向けにチェックイン/チェックアウトの簡素化、使用状況の活動を記録し、電力消費の削減、ゲストが快適に過ごせるための温度調整などができる。Airbnbが作り上げた市場を拡張させうる存在として、予約サイトとの接続からハードウェアサプライヤーとのパートナーシップまで丁寧に繋ぎ込めている。 11

eatigo

シンガポール及びタイにおいてレストラン検索プラットフォームを運営。日本の食べログ・ぐるなびに近い。ユーザーはレストランが検索できるだけではなく、プラットフォーム上で予約を行うこともできる。彼らのサービスの特徴はこの予約サービスに加え、オフピークの時間帯に予約を行ってくれたユーザーに対して、ディスカウントを提供することにある。これにより、レストラン側はオフピーク時に顧客を獲得することができる。 12

MyRealTrip

旅行産業がパッケージ商品から自由旅行へとシフトする中、アクティビティや現地ツアー分野もオフラインからオンラインの比率が高まっていく。旅行者とローカルガイド、Ticket/Pass供給者をオンラインでダイレクトに繋ぐプラットフォームを提供しており、アジア市場において一定規模の取引高を創出することに成功したリードプレイヤー。Outbound Market以外にもアジア市場を中心としたInbound marketへの市場拡大を展開することで規模の拡大を計画中。 13

Kakatu

インドネシア発の親子間オンラインコミュニケーションプラットフォーム。Kakatuのサービスを通して、親も子のコミュニケーションのあり方、どのように教育を行うべき(受けるべき)かを学ぶことが出来る。単に学ぶだけではなく、スマートデバイスが親子にとってのメディアのような役割をも果たし、スマートデバイス上で双方がコミュニケーションを取ることができる。 14

Bravepops Company

国内外の3万以上の教師加入者を確保し、生徒の学習進度や生活態度を共有できる教育アプリ「Class123」を提供するベンチャー。教師は学校や授業の中で生徒のふるまいを評価し、情報を保護者と共有することによって、子供のしつけを効果的に行うことができる。子供の行動を記録し、積極的な行動をしたときには褒め、教師と保護者が協力してしつけをする仕組みを構築。 15

Kacific

オセアニアやインドネシア、フィリピンの島々に向けた通信衛星という、世界で誰もカバーしていない領域に高速通信を届けるという壮大な試みを行う。ニッチ故に誰も出来ていなかったところを、丁寧に業界プレーヤーや顧客を説得し、結果的にその需要が証明される大型契約を顧客から結ぶことが出来ている。これまで届いていなかった地域へネット接続を可能にするという、社会的にも非常に意義のある試みを行うベンチャー。 16

アクセルスペース

世界で最も低コストで、かつ高信頼性の超小型地球観測衛星を開発する東大発宇宙ベンチャー。2011年に世界初となる民間企業(ウェザーニューズ)による商用超小型衛星の打ち上げに成功し、オーダーメイドの衛星開発ビジネスに加え、自社の衛星プラットフォーム構築を計画中。具体的には超小型の地球観測衛星を50機打ち上げ、地球の画像を毎日更新することで、衛星ビッグデータビジネスのプラットフォーマーを目指す。 17

Networking Party

ネットワーキング・パーティの会場では、「Pitch Battle」出場企業及び各国の有力ベンチャー等、計40社がデモブースを出展いたしました。 各ブースでは、例年以上に参加者の皆さんの活発な交流が行われました。

Global Startups Pitch Battleの結果は、 ・最優秀賞 アクセルスペース ・オーディエンス賞 ステラージアLED ・GB賞 eatigo Kacific(2社受賞) となりました。 20

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GBAF2015 Speed Dating Pitch

今年初の試みとして、ベンチャー企業から大企業担当者に向け、短時間ではありましたがベンチャー各社が自社の活動をアピールする「Speed Dating Pitch」を開催致しました。 新しい出会いの場として活発な議論が行われ、今後の進展が大いに期待できる時間となりました。 今後も、定期的に大企業とベンチャーのマッチングイベントを頻繁に開催していきたいと考えております。 26

グローバル・ブレインの標章はグローバル・ブレイン株式会社の登録商標です。その他標章および商標名は各々の所有者に属します。