2014 年 11 月 28 日

グローバル・ブレイン、東京大学発のSoftware-Defined StorageベンチャーであるIzumoBASEに出資

グローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:百合本安彦、以下「GB」)が運営するグローバル・ブレイン5号投資事業有限責任組合は、東京大学発のベンチャー企業で、クラウド及びビッグデータ時代のニーズに対応した次世代のストレージを開発するIzumoBASE株式会社(東京都文京区、代表取締役:荒川淳平、以下「IzumoBASE」)に出資を実行したことをお知らせします。

IzumoBASEは「ストレージを真にインフラにする」ことを目標に設立されたストレージ専門会社で、Software-Defined Storage (*1)(以下 SDS)である「IzumoFS」の開発とライセンス販売を行っています。

ビッグデータ活用とクラウドコンピューティングの進展により、強力かつ柔軟性に富み、高い拡張性を持つストレージに対する需要は、かつてなく高まっています。しかし同時に、従来型の専用ハードウェアによるストレージ製品では、コストや機能面の制約から、これらの需要に対応しきれないことも明らかになってきています。SDSは専用ハードウェアを必要とせず、ごく一般的な汎用サーバにインストールするだけで、直ちに柔軟かつ強力なストレージを構築出来るため、次世代のITインフラを支える要として期待が高まっています。「IzumoFS」はそのなかでも、インライン重複排除(*2)を始めとした、高価な従来型ストレージでも実現の難しかった要件や機能をソフトウエアで実現し、第二世代のSDSに位置付けられます。

現在パートナー企業として、クリエーションライン株式会社、株式会社ネットワークバリューコンポネンツ、ユニアデックス株式会社(五十音順)と協業しており、大手企業の複雑な案件にも安定して対応する、高いレベルの導入サポート、ならびに24時間365日の全国保守サポートを提供可能です。

IzumoBASEでは、今回の調達資金を活用し、世界に先駆けた新機能の開発を加速するほか、パートナー企業とのソリューション提供を拡大し、ストレージ業界に新しい価値を提供します。

注1:Software-Defined Storage( SDS ) 従来は専用のハードウエアで実現していた高拡張性や高可用性などを、仮想化技術によりソフトウエアとして実現したストレージです。ソフトウエア化することにより、システムごとの異なる要件に合わせてハードウエアを柔軟に変えることができ、その上で同一レベル以上の機能性を持った、費用対効果の高いストレージを提供することが可能となります。

注2:インライン重複排除 インライン重複排除は、データの書き込み時にリアルタイムにデータ中の重複しているブロックを削除する処理です。データ書き込み後にバッチ処理により重複排除を行うポストプロセス型に比べ、一時的にも重複データ分の容量を必要とせず、容量効率を向上させることが可能です。またSSDの長寿命化や、データアクセスのキャッシュヒット率が高まることでリード性能の向上にも寄与します。

IzumoBASE株式会社について

設立日
2012年4月27日
代表者
代表取締役 荒川 淳平
事業内容
Software-Defined Storage 「IzumoFS」の開発とライセンス販売
所在地
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ205号室
URL
http://www.izumobase.com/

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