2003年6月19日、日本オラクル株式会社本社において、グローバル・ブレイン株式会社との共催による｢第1回プライベート・テック・コンファレンス｣が行われました。

｢プライベート・テック・コンファレンス｣は、グローバル・ブレインが発掘・支援している先端的なテクノロジーを持つ高成長優良ベンチャー企業の経営者を招き、日本オラクルの新規事業チーム向けにプレゼンテーションを行うことで、両者の協業を促進していこうという取組みです。

技術分野としては、データベース関連技術に留まらず、ブロードバンド、ワイヤレス等、ITにおける広範囲な分野が対象となります。

当日は、数社のベンチャー企業の経営者によるプレゼンテーションが行われましたが、とりわけその技術力と将来性で注目を集めたのが、P2Pワイヤレスの技術で世界の最先端を走る株式会社スカイリー・ネットワークスの梅田代表によるデモンストレーションでした。

スカイリー・ネットワークスは、あらゆる無線端末においてP2Pによる通信を可能にするソフトウェア「DECENTRA」を開発しており、既に多数の大手企業とDECENTRAを搭載したセンサーネットワーク、携帯電話等の共同製品開発に着手しています。

今回のプレゼンテーションでは、無線LANアクセスポイントにDECENTRAを搭載することで、一切有線を用いることなくアクセスポイント間のマルチホップ・データ通信が可能であることを実証し、さらにソフトウェア的に無線LANの電界強度を絞り込む新技術により、特定のアクセスポイントに接近したPDAに対してのみデータ配信を実行するロケーションベースのプッシュ配信技術のデモを行いました。

日本オラクルからは、本技術は単なるプッシュ配信だけではなく、来るべきユビキタス社会のインフラを支える基礎技術として高い評価を受け、早速協業に向けたプロジェクトチームが発足いたしました。 (スカイリー・ネットワークスの詳細についてはこちらをご参照ください。)

今後も、｢プライベート・テック・コンファレンス｣は定期的に開催される予定であり、グローバル・ブレインのネットワークを活用して、様々な分野における最先端ベンチャーを日本オラクルに紹介していく予定です。

日本オラクル株式会社と共同でベンチャー企業による「第1回プライベート・テック・コンファレンス」を開催