2007 年 12 月 7 日

「第2回 グローバル・ブレイン アライアンスフォーラム」を東京ミッドタウンにて開催

2007年6月1日に発足した、大企業とベンチャー企業の提携戦略を考える場である「グローバル・ブレイン アライアンスフォーラム」(略称「GBAF」)の第2回フォーラムが、クリスマスのイルミネーションで彩られた東京ミッドタウンにて12月7日に開催されました。

今回のフォーラムは、「イノベーション(革新)」をキーワードとして取り上げ、「ベンチャー企業を活用し大企業はいかにイノベーションを実現していくのか」をテーマとして設定しました。

当日は、総勢約100名の大企業のベンチャー連携および新規事業担当者、ベンチャー経営者、弁護士、会計士等の専門家、早稲田大学、東京工業大学等の大学関係者の皆様にお集まりいただき、現在注目を集めている高成長ベンチャー経営者、斬新なビジネスモデルと技術で短期間に店頭公開から東証1部まで駆け上がった企業経営者、およびグローバル大企業の担当者といったさまざまなポジションから、「イノベーション」をキーワードとしたご講演を頂き、最後にフリーディスカッションにより活発な意見交換を行いました。

<ご参加大手企業>

アイ・オー・データ機器 アイ・ティ・フロンティア アクセンチュア アサツーディ・ケイ 旭化成 アンリツ ウィルコム NEC NTTデータ NTTドコモ オリンパス オークネット カービュー KDDI サン・マイクロシステムズ シスコシステムズ CSK Winテクノロジー ソピア 日本ゼネラル・エレクトリック  住商情報システム セガ 大日本印刷 電通 東京電力 東芝 中西金属工業 日商エレクトロニクス ニフコ ニフティ 日本IBM 日本オラクル 日本ビジネステレビジョン バンダイビジュアル 日立製作所 富士ゼロックス 富士通 富士通ソフトウェアテクノロジーズ 富士フィルム ボシュロム・ジャパン ホンダ マイクロソフト 松下電器産業 明電舎 森トラスト (敬称略 50音順)

グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦

開催にあたって、グローバル・ブレイン代表取締役社長の百合本より、グローバル・ブレインの概要と最新の活動状況、および第2回フォーラム開催の狙いなどの説明がありました。

投資先ベンチャー企業の徹底したスクリーニングとハンズオン型の投資により、業界平均を大きくアウトパフォームする投資リターンを実現し、また今後はグローバルベースで活躍できるベンチャーや海外ベンチャーの発掘・支援といった取り組みに加え、社会起業家へのインキュベーションといった新しいチャレンジが表明されました。

オーダーメイド創薬株式会社 代表取締役社長 大西洋三様
「オーダーメイド創薬がめざすバイオ・ベンチャー・イノベーション」

創業以来、GBがリードインベスターを務めるオーダーメイド創薬株式会社は、平成16年に設立されたばかりのバイオ・ベンチャー企業にもかかわらず、次世代のバイオ技術を武器に、多数の大企業とのアライアンスを核に事業を拡大しています。

メディカルIT事業とヘルスケア事業で収益を確保し、それを創薬事業の研究開発に充当することで、安定した持続的な成長を実現すると共に、各事業のバリューチェーンが相互に関連しあって、効率的な事業展開を可能にしています。また来年度から始まる「特定検診・特定保健指導」において、当社の開発する「Dr. Pen-lite」がその基盤を担うなど、今後もイノベーションを核としたダイナミックな事業展開を目指していくとのご講演を頂きました。

株式会社オークネット 代表取締役社長 藤崎清孝様
「オークネットのイノベーション戦略」

株式会社オークネットは、今から20年前、インターネットもない時代に、世界で初めて衛星通信を利用した中古車テレビオークションシステムを開始し、以降、中古車流通業界におけるイノベーターとしての地位を確立されました。また、このような高い技術力とユニークなビジネスモデルを武器に、1991年には店頭公開、また2000年には東京証券取引所第1部に株式を公開しています。今現在も、業界にイノベーションを起こし続けることで成長を続け、取扱商品も自動車からバイク、花卉、パソコンへと拡大するなど、積極的な事業戦略に関してのご講演を頂きました。

早稲田大学 戦略マネジメント研究所教授 長谷川克也様
「オープン・イノベーションにおけるベンチャーと大企業の役割」

長谷川先生は、日本、および米国シリコンバレーにおいて、松下電器産業でのLSIの開発研究に従事され、その後、松下電器のシリコンバレーでのベンチャー・キャピタル機関Panasonic Venturesにて多数のベンチャー企業投資、事業開発を手がけられたご実績をお持ちです。

米国におけるイノベーションの担い手が、個人発明家から大企業の研究所、そしてベンチャー企業とそれを取り巻くVCや専門家等のエコシステムへと変遷を遂げたことや、シスコ・システムズ等の米国IT企業に見られる、ベンチャー企業の買収を通じたイノベーションの実現等の実態について、ご講演いただきました。

富士通株式会社 経営戦略室 CVC担当部長 中村裕一郎様
「コーポレートベンチャリングの意義と背景〜ベンチャー企業活用によるイノベーションの推進〜」

中村部長様は、富士通において、まさに今回のフォーラムのテーマである、ベンチャー企業の活用により大企業においてイノベーションを起こすという課題に日々取り組まれています。

富士通では、他社に先駆けてコーポレート・ベンチャリングに取り組まれており、社内ベンチャー制度やVCファンドへの投資、そしてベンチャー企業に対する直接投資といった取り組みを通じて、多数の富士通発ベンチャー企業を輩出されているとのご講演を頂きました。

フリーディスカッション「大企業とベンチャー企業との関わり合い方について」

モデレーター:早稲田大学 長谷川教授、富士通 中村部長

今までの講演を踏まえて、会場のご参加者とモデレーターのお二人により、「大企業とベンチャー企業との関わり合い方について」をテーマとしてフリーディスカッションを行いました。

会場からは、日々このテーマについて課題を抱えられている参加者の方から多数のご発言があり、大変活発な議論が展開されました。

グローバル・ブレイン株式会社 インキュベーション事業部
「グローバル・ブレイン アライアンス・フォーラムの今後の展開について」

最後にグローバル・ブレイン インキュベーション事業部より、来年以降の本フォーラムの活動方針について発表を行わせていただきました。

本フォーラムは、一方通行ではなく双方向のコミュニケーションにより、参加者の間にイノベーションを引き起こしていくことや、単なるネットワークではなく、シリコンバレーのようなエコネットワークの創出を目指していくことが発表されました。 また、本フォーラムの定例化、コミュニティの構築、ベンチャーとの交流会実施、スピンオフ案件の相談等の新たな企画のご提案もさせていただきました。

懇親会

フォーラム終了後に開かれた懇親会では、東京証券取引所顧問であり、GBの顧問にご就任いただいている長友英資様よりご挨拶を頂いた後、サン・マイクロシステムズ社長顧問の長谷川将様に乾杯の音頭をとっていただき、その後、参加者の皆様の間で活発なネットワーキングが行われました。

また、GBの顧問でもある辻・本郷税理士法人理事長の本郷孔洋先生のご挨拶を筆頭に、約10名のご参加者から、来年以降の本フォーラムに対する期待をご発表いただくなど大いに盛り上がりを見せました。

本フォーラムは、来年以降、より皆様のビジネスに直接的に貢献できるように、その活動を一層充実させる予定でございます。今後のGBAFの活動に是非ご期待ください。

グローバル・ブレインの標章はグローバル・ブレイン株式会社の登録商標です。その他標章および商標名は各々の所有者に属します。