2008 年 12 月 16 日

「第1回TokyoChangeMakers(TCM)フォーラム」をエコプラザにて開催

2008年12月16日、グローバル・ブレイン株式会社は池田正昭氏とともにTokyoChangeMakers(TCM)を発足しました。そしてその記念すべき設立の日に、TCMのホームグラウンドでもある浜松町の「港区立エコプラザ」にて、TCMのオープニングも兼ねた「第1回TCMフォーラム」を開催し、80名以上の、志高く、熱い気持ちを持った社会起業家や、また社会起業家をめざす皆さまにお集まり頂きました。

TCMとは、グローバル・ブレインと、諸々のNPO活動をとおして多くのチェンジメーカーと呼びうる才能との出会いをつづけてきたエコプラザの池田正昭氏が、共同で開始したプロジェクトであり、社会変革をビジネスチャンスと考えるチェンジメーカーのための創造的な「場」にしたいと願って始めたものです。

東京工業大学社会工学専攻 ノンプロフィットマネジメント(NPM)コース特任
芝浦工業大学工学マネジメント研究科 研究科長 渡辺孝教授
「社会起業家をめぐる世界の潮流」

社会起業家と社会イノベーションに焦点を当てた研究をされ、その世界の第一人者である東京工業大学 渡辺孝教授による「社会起業家をめぐる世界の潮流」と題した講演が行われ、社会起業家を取り巻く状況についてお話し頂きました。
1980年のビル・ドレイトンによる米国でのアショカ財団創設にはじまり、シュワブ財団やスコール財団の活動、各国の大学による社会起業(家)の教育・研究などにより社会起業家の活動を支援する仕組みが整備されてきた経緯が紹介されました。そして、社会起業家に対する定義の変遷を踏まえたうえで、渡辺教授は「貨幣経済市場と公共財の中間に広大な社会的市場(Alternative Market)が存在し、極めて多様な世界がそこには広がっている」と社会起業家のさらなる可能性をお話くださり、最後に「プランを実行に変えていくにはアントレプレナーシップ (起業家精神)こそ重要」と締めくくられた、力強く社会起業家たちの背中を押すその言葉に、エコプラザに集った面々も心を強くした様子でした。

グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦
有限責任中間法人more trees 副代表 池田正昭氏
「TokyoChangeMakers(TCM)をチェンジメーカーのための創造的『場』に!」

TCM共同代表であるグローバル・ブレイン百合本と池田正昭氏により、TCM発足の経緯や設立趣旨、TCMの背負う使命、「ChangeMaker」の定義、またTCMの今後の活動や将来の展望などについて力強く語られました。
百合本からは、グローバル・ブレインがこれまでベンチャー企業を支援してきた経験と実績、ノウハウを活かし、チェンジメーカーが手がける社会貢献事業を推進するための資金循環サイクルを創出するために、今後どのように社会起業家を支援していくのか、また「TCM Aword」などについても説明させて頂き、さらには、「社会起業家のための上場市場の創造」の実現に向け、会場の皆さんと熱い議論が交わされました。

懇親会

ご参加頂いた皆さんと「懇親会」を行いました。社会起業家のおひとりである、オーガニックコンシェルジュの岡村貴子さんにご協力願い、おいしいオーガニック料理、オーガニックワイン・ビールを頂きながら、早い方は既に「事業計画書」を片手に、各々が目指す「近い将来実現されつつある夢」を語らいつつ、楽しいひと時が過ぎました。

皆さんからの期待を大きく感じながら、「東京」を舞台にした果敢なチャレンジが、この日、はじめの一歩を踏み出しました。

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