2010 年 12 月 3 日

「第4回 グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム」を東京ミッドタウンにて開催

大手企業とベンチャー企業の戦略的提携を支援する「グローバル・ブレイン アライアンスフォーラム」(略称「GBAF」)の第4回目が、12月3日に東京ミッドタウンにて開催されました。

今回のフォーラムは、『Global Venturing〜国境を楽々と乗り越えろ!』と題し、大企業とベンチャー企業の協業により、成長著しいアジアをはじめとした海外市場をいかに開拓していくかをテーマに設定いたしました。

当日は、総勢130名あまりの大手企業の経営企画および新規事業担当者、ベンチャー企業経営者、政府及び大学関係者の皆様にお集まりいただき、慶応義塾大学の國領二郎教授、米国ベンチャー企業経営者、及びシンガポール証券取引所からご講演を頂きました。更に、「ライトニング・トーク」と題し、日米亜の有力ベンチャー企業7社による自社事業のショート・プレゼンテーションを行っていただきました。

<ご参加大手企業>

株式会社アイネス 株式会社アイ・ユー・ケイ イーピーエス株式会社 ウチダスペクトラム株式会社 ウルシステムズ株式会社 株式会社エクシング SCS Global Holdings Pte.Ltd. SCS国際コンサルティング株式会社 NECビックローブ株式会社 株式会社NTTデータ NTTデータ・ジェトロニクス株式会社 株式会社NTTドコモ 株式会社エム・ピー・テクノロジーズ 株式会社オプト オリックス株式会社 加賀電子株式会社 グラムメディア・ジャパン株式会社 KDDI株式会社 ケンコーコム株式会社 株式会社CSK 3PAR株式会社 ソフトバンク株式会社 ソラン株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー デジコン株式会社 株式会社電通 株式会社電通デジタル・ホールディングス 株式会社電通国際情報サービス 上海電通信息服務有限公司(上海電通情報サービス有限公司) 株式会社トライステージ 日商エレクトロニクス株式会社 ニフティ株式会社 日本アイ・ビー・エム株式会社 日本電気株式会社 株式会社ネットプライス 株式会社ネットプライスドットコム 株式会社博報堂 株式会社日立製作所 富士通株式会社 株式会社フジテレビジョン 株式会社プロトコーポレーション 株式会社ペイジェント マイクロソフト株式会社 ヤフー株式会社 株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス 株式会社ダイヤモンド社 日本経済新聞社 日本放送協会 株式会社産業革新機構 株式会社日本政策投資銀行 独立行政法人国際協力機構 財団法人さいたま市産業創造財団 福岡県 さいたま市 シンガポール政府 関西学院大学 慶應義塾大学 (敬称略・順不同)

グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦

まず、グローバル・ブレイン代表取締役社長の百合本より、GBの活動状況と本フォーラム開催主旨などの説明がありました。 国内市場は厳しい環境が続いていますが、一方で成長著しいアジアには大きなチャンスが広がっています。GBの最大の付加価値であるハンズオン支援をクロスボーダーで展開する体制を構築し、日米亜のベンチャー企業のグローバル展開を支援していくことが発表されました。更に、それらのベンチャー企業と大企業の協業により、グローバルビジネスを一緒に作っていこうとの呼びかけがなされました。

ZOZI(米国、ekoVenture, Inc.) President and CEO TJ Sassani 様
「米国最先端のフラッシュマーケティング・ベンチャーZOZIの紹介とその戦略」

GBの投資先でもあるZOZIのCEOより、米Yahoo!やAOLなど大手メディアとの提携によって販路を拡大する手法で成長していることや、ツアー先でのアクティビティに特化することで既に1万以上の商品を集めることに成功し、更にサプライヤーとの協力により独自商品を企画・開発して差別化を図っていることなど、その戦略を紹介して頂きました。

慶應義塾大学総合政策学部 教授・学部長  國領 二郎 様
「SOIアジア〜
アジアにおけるネットワーク基盤構築、教育連携、そして大学発の産業創造への挑戦」

国領教授からは、インターネットを活用してアジア各国トップの28大学と相互に授業を提供するSOI Asiaプロジェクトの10年にわたる取り組みについてご講演をいただきました。その中で、アジア各国の学生の優秀さ、情熱、技術レベルの高さなどには目を見張るものがあり、そこから出てくる大学発ベンチャーとの協業は、アジア展開を考える大企業や、優秀な人材を採用したい大企業にとっても非常に魅力的であることが強調されました。更に、SOI Asiaの大学発ベンチャー企業の支援を、 慶応義塾大学SFC研究所とグローバル・ブレインが協力して行うことで提携したことについても、正式に発表されました。

シンガポール証券取引所 東京事務所 在日代表 與 利博 様
「日本のベンチャー企業よ、来たれシンガポールへ!!シンガポール取引所(SGX)
〜外国企業のためのアジアのゲートウェイ」

シンガポールの新興市場「カタリスト」を運営するシンガポール証券取引所(SGX)の駐日代表である與様からは、SGXには中国やアジアなどの外国企業が多数上場しており、日本のベンチャー企業にとっても有力な選択肢の一つであることをご説明いただきました。カタリストの上場審査は5〜6週間と非常に短いため、ベンチャー企業側の負担も比較的小さく、GBは今後もSGXと緊密に連携をとりながら、ベンチャー企業のSGXへの上場支援にも力を入れたいと考えています。

グローバル・ブレイン株式会社 インキュベーション事業部 
「ベンチャーと共に立ち上げる新規事業!〜GBが提案するCVCファンドとは?」

GBのこの一年の取り組みとして、米国シリコンバレーに駐在員を置き、米国での新規投資など順調に成果があがっていること、更に慶應義塾大学SFC研究所様との提携により、アジアの大学発ベンチャーの支援体制を構築したことが紹介されました。更に、GBが提案するCVCファンドを活用し、大企業と日米亜のベンチャー企業の協業による海外市場への展開を支援していくことが発表されました。

グローバル・ベンチャーによる「ライトニング・トーク」

日本、米国、香港から、新進気鋭のベンチャー企業経営者7名(1名は個人での参加)に登壇いただき、各自のサービスについてプレゼンテーション・デモを行っていただきました。会場参加者からの投票で優秀者を決定するコンテスト形式実施されましたが、いずれのデモも斬新で完成度が高く、会場からは拍手と笑い声が絶えない大盛況のセッションとなりました。

カディンチェ株式会社

代表取締役:青木崇行(あおき そうこう)様

3Dのメディア勃興や、タッチパネルなどの新しいヒューマンインタフェースの進化には目を見張るものがあるが、カディンチェは、設立以来一貫し、室内空間の表現手法について研究開発を行ってきています。3D空間スキャナーを用い、室内空間の写真撮影と形状計測を行い、独自開発の手法でデータ処理を行うことで、自由に移動可能な3次元空間のバーチャルツアーを紹介くださいました。

MotherApp limited(香港)

渡邉 英右 様

iPhone、Andoridなど本格的なスマートフォン市場が普及期を迎え、効率的・短期間の開発手法確立が求められる中、MotherAppは、スマートフォンに特化した究極のRAD(Rapid Application Development)ツールで望みます。アジア・グローバル展開についてお話しくださいました。

Qoncept,Inc.

代表取締役社長 森川和正(もりかわ かずまさ)様

今、日本で一番熱いAR(拡張現実感)技術のベンチャーです。10月には、電通と広告分野でARを活用したサービスを共同開発すると発表するなど、この分野でトップクラスの技術力を活かして快進撃を続けています。本日も実際の事例をいくつもご紹介くださいました。

浜本階生(はまもと かいせい)様

ステルスモードで取り組んできたグローバルプロジェクトついに発表されました。
情報可視化というコンピュータサイエンスから最新のウェブアプリケーション開発実装手法まで、その才能を存分に発揮した技術と作品と自信を持ってのご紹介でした。近く皆さまの回りでも目にすることがあるかもしれません。

株式会社レアジョブ

代表取締役CTO 中村岳(なかむら がく)様

フィリピンの最難関、フィリピン大学の現役生・卒業生などから優秀な講師を集め、スカイプを用いたNo1.のオンライン英会話サービスとして、国内最大規模に急成長しました。日本で、受講者に最も支持される英会話レッスンサービスを創造すると同時に、フィリピンで大きな雇用を創出し、日本・フィリピンの双方でグローバルに展開をしております。

Retailigence, Inc. (米国)

Founder & CEO Jeremy Geiger 氏

激しい競争環境におかれる小売業界で、新たな競争力の源泉として各業界から注目を集めるジオメディア(地図情報)と基幹システムであるPOSデータを融合させ、消費者と小売事業者を完全にリアルタイムに統合する、究極のエンドtoエンド・ソリューションをご紹介くださいました。(ご本人は音声のみのご参加でした。)

ガラポン株式会社

代表取締役 保田 歩(やすだ あゆむ)様

インターネットTVのガラポンTVは、テレビ番組を24時間×30日間以上、最大7チャンネル分を自宅で録画し、録画した番組をモバイル機器から検索・視聴できる新しいサービスです。インターネットTVのパイオニアが熱く本サービスについてご紹介くださいました。

懇親会

懇親パーティでは、慶應義塾大学の梅嶋真樹先生、ZOZIのTJ Sassani様に挨拶を頂いた後、GBでCVCファンドを運用させていただいているニフティ株式会社の執行役員CFOである広瀬清一様に乾杯の音頭を取って頂きました。その後、ライトニング・トークの投票結果が発表されると共に、投票していただいた中からいくつかのコメントを紹介し、会場内は大変な盛り上がりをみせました。また、会場には、ライトニング・トークでプレゼンテーションを行っていただいたベンチャー企業各社のブースを設置したため、食事や飲み物を片手に、プレゼンターと参加者による活発な意見交換が行われていました。また、懇親会ではお料理として、GB支援先である清田産業株式会社様によるお肉料理が振舞われ、美味しい食事が会話に花を沿え、大いに盛り上がりを見せました。

今回4回目を迎え、益々内容が充実してきた本フォーラムですが、これからも継続的に実施致します。グローバル・ブレインの今後の活動にご期待ください。

グローバル・ブレインの標章はグローバル・ブレイン株式会社の登録商標です。その他標章および商標名は各々の所有者に属します。