2014 年 12 月 19 日

「第8回 グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム」を六本木ヒルズにて開催

日本有数のグローバル・ベンチャーと大企業のミートアップ・イベントである「第8回 グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム」(略称「GBAF」)が、12月19日に六本木ヒルズにて開催されました。

今回のGBAFは従来のIT中心のテーマに加え「ものづくり」に注目し、ハードウェアスタートアップに関する国内外の最新動向についてのご紹介や、大企業とベンチャーとの事業提携と資本提携を利用したグローバルベンチャーの成長戦略について、そして、いま最も注目を集めるベンチャー 経営者3名による成長戦略のディスカッションなど、多岐にわたる内容となりました。 また、毎年恒例のGBAF Pitch Contest 「World Ventures Pitch Battle 2014」では、国内外の予選で上位に入った起業家10名を招き、例年以上の熱いバトルが繰り広げられました。

当日は、総勢350名あまりの大手企業の経営企画および新規事業担当者、ベンチャー企業経営者、大学、監査法人、証券取引所、弁護士事務所、メディア関係者の皆様にお集まりいただきました。

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グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦 「グローバル・ブレインの成長戦略」

この1年間の成果発表に加え、キッズ事業を行うスタートアップに特化したアクセラレーション・プログラムの始動や、日本のモノづくりプラットフォームの設置などの成長戦略の説明を行いました。 あわせて、韓国事務所の設置、所長としてエンジェル投資家であり5Rocks社のCSOであるノ・ジョンソク氏が就任すること、本年春にオフィスを渋谷区桜丘町に移転し、EIR活動の展開、スタート・アップ・コミュニティの醸成にも注力することを発表しました。

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「次のステップへものづくりベンチャーの挑戦」

弊社の注力領域であるモノづくり領域について、まずは、「シリコンバレーから見たモノづくりトレンド」と題して、弊社シリコンバレーオフィスの村瀬よりレポートさせていただき、その後、それを踏まえ、アルプス電気 伊集院様、GB出資先である16Lab CEOの木島様を交え、ものづくりベンチャーを取り巻く環境やそのなかでベンチャーが成功するためのKSF等についてディスカッションを行いました。

パネリスト

  • アルプス電気株式会社 第1営業部 第2グループ グループマネージャー 伊集院 伸郎 様
  • 株式会社16Lab 代表取締役 木島 晃 様
  • グローバル・ブレイン株式会社 村瀬 功
モデレーター
  • グローバル・ブレイン株式会社 深山 和彦

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「グローバルベンチャーの成長戦略に迫る」

GBが注力している、大企業とベンチャーとの事業提携と資本提携とファンドの仕組みを活用したグローバルベンチャーの成長戦略について、GBが支援する5Rocksは、大型の資金調達からわずか1年でグローバルに700社以上の採用を実現し、世界10カ国以上で事業を展開するTapjoyとの電撃的な経営統合発表までを成し遂げました。 本セッションでは当事者に登壇を頂き、5Rocksの成長に伴走したキャピタリストの視点で質問を投げかけさせて頂き、具体的な取り組みやその成果についてディスカッションを行いました。

パネリスト

  • Tapjoy バイスプレジデント 元5Rocks CEO イ・チャン 様
  • Tapjoy バイスプレジデント Paul Longhenry様
  • 株式会社アドウェイズ 取締役 海外事業担当 野田 順義 様
モデレーター
  • グローバル・ブレイン株式会社 熊倉 次郎

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「急成長ベンチャー企業の創り方と今後の展望」

弊社が出資している、急成長しているスタートアップ創業者3名にご登壇頂き、Tech Crunch Japan 編集部 岩本様のモデレートの下、ベンチャー企業にとってのグロースの鍵及び課題について、ディスカッションを行いました。ディスカッションでは組織作り、プロダクトの磨き込み、サステナブルな仕組み構築の重要性について語られました。

パネリスト

  • ビズリーチ代表取締役社長 / ルクサ代表取締役会長 南 壮一郎 様
  • メルカリ代表取締役社長 山田 進太郎 様
  • ラクスル代表取締役社長 松本 恭攝 様
モデレーター
  • Tech Crunch Japan 編集記者 岩本 有平様

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ビジネスプラン・コンテスト「World Ventures Pitch Battle 2014」

本年はアジア各国、アメリカ、そして日本から各地のベンチャーイベントでの受賞企業10社がGBAFに集まりました。

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CatchThatBus(マレーシア)

CEO, Mr. Ashwin Jeyapalasingam

シンガポールとマレーシアを対象とした路線バスのオンライン旅行代理店で、スマホ用アプリで路線情報の提供やチケットの購入が可能です。

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VMFIVE(台湾)

Co-founder and Chief Revenue Officer, Mr. Dominique Tu

仮想化技術を活用して、スマホのゲームアプリをインストールすることなくユーザにアプリを体験してもらうことができる広告「AdPlay(アドプレイ)」を提供しています。既に日本のAdwaysとも提携しています。

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フォトシンス(日本)

Co founder, 小林 奨氏

スマホで鍵の開け閉めが出来るスマートロック「Akerun」を開発しています。家族や友人に時間限定で鍵を渡したりすることも可能で、他のサービスとの連携など多様な使い方が可能です。

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Drivebot(タイ)

CEO, Mr. Atthaphong Limsupanark

自動車に接続することで、スマホアプリで車の状態をモニターできるサービス「Drivebot」を提供しています。カーオーナーにとっては、自動車の診断や、早めに故障の可能性を指摘したり、運転パターンの改善を提案するなどのメリットがあります。

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LongGood(台湾)

Founder, Mr. Ray Chen

Kinect技術を利用し、家庭で病院と同等のリハビリを可能とするサービスを提供しています。テレビと自社開発のデバイスを接続し、テレビに表示される自分自身アバターを見ながら、様々な運動を行うことが出来ます。

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FaceRecog(シンガポール)

CEO, Mr. Muhd Amrullah

デジタルサイネージと顔認識システムを融合した、屋外広告向けシステムを提供しています。屋外広告の前を通った人の数、広告を見た人の数、その時の反応を計測可能でオフラインでも、オンライン広告並みのKPI管理が可能となっています。

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Appota(ベトナム)

Founder and CEO, Mr. Do Tuan Anh

ベトナムでNo.1のゲーム配信プラットフォームを運営しています。今般、スマホゲーム向けのソーシャルプラットフォーム「OnClan」を開発し、SDKを導入することで既存のゲームにチャットやプレイ動画の録画など様々なソーシャル機能を付加することができます。

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iChef(台湾)

Co-founder and CMO, Mr. Ken Chen

台湾・香港でNo.1のタブレットベースの飲食店向けPOSシステムを提供しています。飲食店の経営ノウハウをシステムに凝縮し、会計だけでなく、オーダーやテーブルの管理が柔軟に行うことが出来ます。

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MangoPlate(韓国)

CEO, Mr. Bernard Kim

レストラン検索サービスを提供しています。単にレストラン情報を表示するだけでなく、ユーザー個人の好みを反映して情報を表示する高度なレコメンデーションエンジンが特徴です。

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Podo Labs(米国)

Co-founder and CEO, Mr. Jae Hoon Choi

どこにでも貼りつけらるワイヤレス小型カメラ「Podo」を開発しています。特許出願中の何度でも貼りつけが可能な粘着物質と独自のヒンジ構造で、スマホのアプリと連動してさまざまな角度で写真や動画の撮影が可能となります。

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ネットワーキング・パーティ

本年のネットワーキング・パーティでは、ピッチコンテスト出場企業の他に、各国の有力ベンチャー企業が合流し、合計28社のデモブースが設置されました。ブースでは各社の技術・サービスについてのデモが展開され、参加者との活発な交流が行われました。 なおピッチコンテストの結果は、最優秀賞 iChef(台湾)、オーディエンス賞 VMFIVE(台湾)、GB賞 Podo Labs(米国)となりました。

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グローバル・ブレインの標章はグローバル・ブレイン株式会社の登録商標です。その他標章および商標名は各々の所有者に属します。