2010 年 11 月 18 日
米国で、実店舗の在庫情報を集約して位置情報アプリケーションにデータを提供するRetailigenceに出資
グローバル・ブレインは、実店舗の在庫情報を集約して位置情報アプリケーションにデータを提供するRetailigence(Palo Alto, CA)に出資し、将来的な日本市場への参入支援の検討を開始します。
RetailigenceはシリーズAで総額1.5百万ドルの資金調達をクローズしました。グローバル・ブレインは共同投資家であるDFJ (Draper Fisher Jurvetson)、Quest Venture Partners、500 Startups (Dave McClure)、ZIG Capital等と共に同社を支援していきます。
スマートフォンの急速な普及に伴い、位置情報サービスやモバイルコマースが再び注目を集めています(location-based Shopping)。スマートフォンや携帯電話で検索したりバーコードを読み取ったりすると、Retailigenceの在庫データと照合されて、自分がいる周辺でその商品を在庫している実店舗が価格と共にマップ上に表示される、といった世界が現実のものになろうとしています。
Retailigenceは、在庫を持つ実店舗と、モバイル検索で見つけたら今すぐ欲しい顧客を結びつけるオープンなAPIを開発しました。このAPIは、モバイルコマースアプリや、位置情報アプリ(例えばGoogle Maps、Foursquare、Gowalla)だけではなく、AR(Augmented Reality = 拡張現実)アプリや、ネット機能付GPSなどにもデータを提供する事が可能です。
商圏が限られる、ニーズが見えない?届かない、といった実店舗を持つ小売業者の共通した悩みに対する解決策として、RetailigenceのAPIを活用したモバイルユーザーへのアクセスが注目されてきています。
グローバル・ブレインは、Retailigenceの優れたコンセプトと、経営陣の当事業に対するコミットメントを高く評価して、投資検討を重ねてきました。将来的な日本市場への参入をグローバル・ブレインが支援することにより、Retailigenceの成長に大きく貢献できると判断し、Retailigenceに出資を実行しました。グローバル・ブレインは、引き続き、国内外の優秀なベンチャーに対する投資・支援活動を強化していきます。
Retailigence, Inc.について
- 設立日
- 2009年
- 代表者
- Jeremy Geiger, Founder & CEO
- 所在地
- 米国カリフォルニア州パロアルト
Jeremy Geiger, Founder & CEO について
Sasin(タイ)より数学の学位とExective MBA(Kellogg School of Managementとのジョイントディグリー)を取得。
PriceWaterhouseとKPMGでの経営コンサルティング、SCMのスタートアップであるAdexaでの海外事業担当、NASDAQ上場のCDC Softwareでの暫定CEOなどで豊富なビジネス経験を積む。
その後、Real-Time Technology Asia-Pacific(上場企業であるRTTの子会社)にてマネージングディレクターを努め、3年半で売上を1000%成長させ、ゼロから50人の組織を作り上げた実績を持つ。
その後、2009年にRetailigenceを設立し、現在に至る。
関連リンク
- 増資に関するプレスリリースはこちら
- New York Times - Technology section
- Tech Crunch