Interview

グローバル・ブレインと組んで、日本だけでなく、世界の仕組みを変えたいと思った。

松本恭攝
ラクスル株式会社 代表取締役
ネット印刷通販の「ラクスル」
ネット印刷通販の「ラクスル

ラクスルのサービスについて教えていただけますか。

ラクスルの事業は、一言で表すと「印刷のeコマース」です。オンライン上で印刷物をご注文いただき、直接お届けする仕組みづくりを行っています。

前職でコンサルタントとして企業のコスト削減を行うなかで、私は印刷物のコストの高さと、6兆円もの市場を持つ印刷業界の非効率さに改善の余地が大いにあると感じていました。たとえば、印刷機によって刷れる印刷物が決まっているため自社で対応できない仕事は下請けに回すのですが、どの印刷会社にどの機械があるのかまったくデータ化されていない。結果的に何社も経由し、その間のマージンと物流コストが上乗せされるという非効率なやり方が横行していました。

そこで、この非効率を解消するため「印刷機を持たずに印刷物を販売する仕組み」を作ったのです。お客様の住所や印刷物によってもっとも適した印刷会社に発注できるようにし、さらに印刷会社の空き稼働時間を使うことで、稼働率の向上につなげました。これらの仕組みにより、お客様に印刷物を低価格で提供することが可能となりました。

圧倒的に丁寧でスピーディなハンズオンと、
投資検討のやり取りに今までの印象を覆されました。

グローバル・ブレインとの出会いと、どのような印象を持たれたか教えてください。

ちょうど資金調達を考えていたところ、知人の起業家に紹介してもらいました。「その事業計画なら、グローバル・ブレインさんが合うのではないか」と。それならぜひ、とすぐに代表の百合本さんを紹介してもらったのです。

その後、担当の方と具体的な話を始めたのですが、ファーストコンタクトから出資の条件が出てくるまでおよそ一か月半というスピードには驚きました。それも、ベンチャーキャピタルとして大きな金額、良い条件でしたから。この判断期間の短さ、意思決定の速さはとても心強かったですね。

実は……正直なところ、グローバル・ブレインさんは「投資条件がキツい」「マイクロマネジメントをかけてくる」という印象を持っていたのですが(笑)、まったくそんなことはありませんでした。今こうして投資していただいた実感としては、正反対の印象ですね。起業家を信じて、任せてくださっていると感じます。

グローバル・ブレインから投資を受けた決め手は何ですか?

事業拡大と海外展開を検討するフェーズに入っていたことが前提としてあるのですが、ちょうどそのときにお会いしたグローバル・ブレインさんの代表、百合本さんの「世の中を大きく変える事業をつくる」という考え方に共感したのがひとつめの理由です。

もうひとつは、担当の方の存在です。資料の読み込み方、情報のキャッチアップ、事業への理解等、何から何までスピード感がある上に的確でした。はじめは「マイクロマネジメントをかけられるのでは……」と思っていた私ですら、「この人に何か面倒くさいことを言われたらそれは“正しい”面倒くささだろう」と思えるほど信頼できました。この人と一緒に戦いたい、ひいてはぜひグローバル・ブレインから投資を受けたいと思ったのです。今も、そのままラクスルに入社していただきたいくらいですから(笑)。

実際に投資を受けた後の、グローバル・ブレインのサポートはどうでしょうか?

担当の方には経営からあらゆる実務の面まで幅広くサポートしていただき、大変助けられています。アンケートの設計やプロモーションの効果検証のような、いわゆる「作業」までお願いすることもあるのですが、ここまで担当の方がコミットしてくださるのはグローバル・ブレインさんだけです。ラクスルの理念に共感して圧倒的に深いコミットをしていただき、対応も迅速。心から信頼しています。

今後はどのようなサポートを期待していますか?

今いただいているサポートに加え、さらに海外展開に向けての支援をしていただきたいと思っています。ラクスルはこれからアメリカの市場にチャレンジしていきたいと考えていますが、その際、グローバル・ブレインさんと組めたことは、非常に大きなメリットになると思っています。海外ベンチャーに投資活動や経営支援を行い、日本での展開まで支援しているベンチャーキャピタルは、なかなかありませんから。シリコンバレーにオフィスを持っているグローバル・ブレインさんだからこそ得られる、活きのいい情報やさまざまな知見をお借りしたいですね。

これからのラクスルの目指すところを教えてください。

すべては社名の由来でもある、「経営をラクにする」というところに行き着きます。私たちにできることは、印刷を通じてお客様の持つ課題を解決していくことです。たとえば、ラクスルがチラシの低価格化を実現することで、新規顧客獲得の手段を持つことが難しかったエリア性の強いスモールビジネスに、集客のツールを提供できるわけです。お客様が欲しいのは、単なる印刷物ではなく「課題解決のツールとしての印刷物」。このツールを誰でも利用できるようにするために、今ある仕組みをより一層強化し、進化させなければなりません。
そして、ラクスルの仕組みを海外でも通用するものに育て、ゆくゆくは世界中の会社の経営をラクにしていきたいと考えています。

ラクスル株式会社

ラクスル株式会社

2009年設立。“仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる”をビジョンに、印刷業界の様々な非効率を解消する仕組みをつくっている。今後は米国進出も視野に入れる。

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