Interview

大きな目標へ共に向かっていくには、コミュニケーションと、スピーディーな決断がカギでした。

山田進太郎
株式会社メルカリ 代表取締役社長
スマホでかんたんフリマアプリ「メルカリ」
スマホでかんたんフリマアプリ「メルカリ

メルカリの事業内容についてお聞かせください。

2013年2月に会社を設立し、スマートフォン向けのフリマアプリ「メルカリ」を運営しています。だれでもスマホだけで、簡単かつ安全に売り買いが出来るというコンセプトを実現しようとしたアプリで、去年の7月にリリースして、いま約1年ちょっと経過したという状況です。KPIで言うと、2014年7月現在で、アプリの累計ダウンロード数が400万超、1日の出品数が10万品超で、1か月あたりの流通金額が10億円超となっています。規模感はまだまだ小さいですが、順調に成長していると考えています。

社員は約70人で、そのうちカスタマーサポートが40人くらい、開発や管理系が30人くらいという感じです。今後はアメリカでの本格展開を目指して、サンフランシスコオフィスも体制を強化していく予定です。

フリマアプリのビジネスを始めたのは、この領域がまだまだ伸びると見たからですか?

そうですね。最近ではAirbnbのように、個人間で余っているリソースを共有するビジネスが出てきています。世の中では多くのモノが生産・販売されていますが、まだ使えるのに捨てるなど無駄になっていることが多いのではないでしょうか。そんななか、限られたリソースでニーズを解決するサービスがもっと必要だと考え、スマホのプラットフォームで何か出来ないか考えたのが始まりです。いまのところ、純粋な競合は国内にも海外にもあまりいません。女性向けなど、特定領域に特化したビジネスはありますが、リユース市場全体を狙うビジネスはありませんでしたので、これならグローバルで勝負できるのではないかと考えました。リユースは世界的な趨勢ですからね。

アメリカで本格展開を狙うそうですが、アジアについてはどうお考えですか?

アメリカ人や日本人はモノを新品で購入するケースが多いので、アジアの方がこのビジネスの伸びしろが大きいのは確かだと思います。ただ途上国の場合、最終的にはかなり大きな市場になってくるとは思うものの、物流や決済が未成熟なため、いきなりの進出は難しいと考えています。ですので、まずはUSで成功事例を作り上げて、その後、他の国に横展開していくアプローチが適当ではないかと考えています。

大事な話でレスポンスが早いと、
気持ちよくコミュニケーションが出来ますね。

グローバル・ブレインとの出会いと、投資決定に至ったプロセスについて教えてください。

担当の方とは以前から知り合いでしたので、資金調達活動を始める際に、こちらからお声掛けさせていただいたのがきっかけですね。
世界を目指していくなかで、そもそも資金調達の希望額が大きかったこともあり、 それほど多くのVCさんにお声掛けする状況ではありませんでした。その状況の中で、グローバル・ブレインさんにご連絡したのですが、担当の方や百合本さんの御尽力で、大変レスポンス良くやりとりをさせて頂き、気持ちよくコミュニケーションが出来ました。またその結果、一番早く投資実行を決定して頂きました。この、気持ち良いコミュニケーションと、スピードの2点は、意思決定の要因として大きかったと思います。

グローバル・ブレインの投資スタイルについてはどうお感じになりますか?

ハンズオン支援と聞くと、仔細に渡って管理されるのではと不安になるベンチャーさんもいらっしゃるようですが、VCが細かく投資先企業を把握する事は当然だと思いますし、細やかなハンズオン支援も必要だと思います。グローバル・ブレインさんは、まだ規模的にはこれから、という小さな会社さんにも思いきって投資されてるし、ハンズオン支援はぜひやって頂きたいと思います。私自身もエンジェルとして投資している会社さんがあり、それなりに投資家間でのネットワークもありますが、グローバル・ブレインさんは筋の良いベンチャーに投資されているなと感じています。

今回の資金調達の目的をお聞かせください。

いまは市場の拡大期なので、まずは事業規模を出来る限り拡げられるよう、テレビCMの活用など、リスクを取ってでもマーケティングの勝負をすべきタイミングだと考えました。それが増資を決意した最大の理由です。

おかげさまで5月からのテレビCM放映で市場に変化が表れ、追随する他の類似サービスにしっかり差をつけられたかなと思っています。テレビCMは、以前ゲーム系のビジネスでは実績はあったのですが、ショッピング系ビジネスでは始めてでしたので、正直なところ、賭けの部分もありました。何度も何度も代理店にクリエイティブを作り直してもらって、リスクを最低限に抑えてから、思い切って走らせました。

メルカリの今後のビジョンについて教えてください。

最終ミッションは「なめらかな社会」を築くことだと考えています。限られた資源をできるだけリユースして、効率的な社会を作っていきたい。そのゴールへ向けて、今はアプリ単体という感じですけども、今後は周辺のサービスも行っていく予定です。そして世界へのハードルを越えて、日本のベンチャーが世界で成功する先行事例を作るのもメルカリの最大のチャレンジであり、またミッションです。将来的には、後に続く会社も出てきてくれると思いますし、ある意味トップランナー的な存在としてやっていけたらよいなと思ってます。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリ

2013年設立。スマホでかんたんに売買ができるフリマアプリを提供。日本のベンチャーが世界で成功する事例を作り、トップランナー的存在を目指す。

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